ファイル共有ソフト「Alliance P2P」
友人、知人など自分がファイルを共有した相手にコードを発行してコミュニティの中だけで
ファイル共有をできるソフトです。
自分をサーバ(&クライアント)にしてファイルを公開することもできます。
自分は全くファイルを公開せずに、サーバとして公開している人のファイルだけ
閲覧、ダウンロードすることもできます。
[訂正]
#ダウンロードしたファイルを入れるフォルダに指定したフォルダは共有されてしまう?模様。
#少なくともファイル一覧はサーバ、クライアント双方から見えちゃってます(v1.0.4で確認)。
#ダウンロードしたファイルを入れるフォルダは独立して見られちゃまずいファイルは
#入れておかない方がいいと思います。
Alliance P2P
http://sourceforge.net/projects/alliancep2p/
からダウンロードできます。
Windows版は問題なくインストール、実行できています。
Java版は当方のWindowsXP環境では問題なく実行できていますが、
Ubuntu8.04だとそのまま実行してもNoClassDefFoundErrorが出て
うまく実行できませんでした。
調べたところ、以下の手順でUbuntu8.04上で実行可能でした。
#Java実行環境インストール
sudo aptitude install sun-java6-jdk
#Alliance P2Pダウンロード
http://sourceforge.net/project/platformdownload.php?group_id=166584&sel_platform=8344
から
Alliance-v1.0.4.jar
をダウンロード。
#jdicをダウンロード
https://jdic.dev.java.net/servlets/ProjectDocumentList?expandFolder=4183&folderID=5497
から
jdic-20060613-bin-linux
をダウンロード。
#Alliance P2Pを実行したい場所にディレクトリを作成。
私はホームディレクトリの下にディレクトリ名
alliance
を作成しました。
#ダウンロードした以下のファイルを作成したallianceディレクトリにコピー。
Alliance-v1.0.4.jar
jdic-20060613-bin-linux.zip
#allianceディレクトリにコピーしたファイルをallianceディレクトリに展開。
Alliance-v1.0.4.jarファイルの中身をallianceディレクトリ直下に展開。
jdic-20060613-bin-linux.zipの中身はlinuxディレクトリの中身のディレクトリとファイルをallianceディレクトリ直下に展開。
#テキストエディタで実行用ファイルをallianceディレクトリに作成し、
#実行できるようにパーミッションを設定。
私はファイル名をalliance_startにしました。
alliance_startの中身は以下です。
#!/bin/bash
java -classpath ./jdic.jar:. -Xmx256m -Djava.library.path=. org.alliance.launchers.ui.Main > /dev/null 2>&1 &
#allianceディレクトリに移動してalliance_startを実行。
#Linux素人なので仕組みがよくわかってないですが、
#sudoで実行しないとalliance P2Pが起動しなかったです。
sudo ./alliance_start
でうまく起動しました。
私の場合、WindowsXPが入っている実家のPCをサーバにし、
クライアントは上海側のUbuntu 8.04 日本語ローカライズドを使用しています。
メニューなど表示は英語ですが、ファイル名、フォルダ名は日本語でも
大丈夫でした。
view→option→Advanced→Enable support for non-english characters (requires restart)にチェックを入れないとだめかもしれません(私は最初のウィザードの時からからチェック入れてたので、動作の違いを見てません)。
同じく、
view→option→Advanced→[File indexing]の
Max hash speed(zero for unlimited)を0にしないと、
サーバやローカルにあるファイルの一覧取得に時間がかかりました。
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追記:
用途は日本の自宅で設置している録画用サーバで録画した動画、家族が日本で撮った写真や動画等をダウンロードする目的で使っています。
FTPやHTTPよりはセキュアなのかだと思いますが、SSH経由(+認証に公開鍵を
使った方式)の方がずっと安全なのは確かだと思います。
以下、感想と勝手に期待。
○感想:
・OSの選択肢がある。
・サーバ側もクライアント側も設置も設定も簡単、PCに詳しくない人にも操作を説明しやすい。
・ダウンロード途中のファイルはincompleteフォルダに入り、転送が無事に終わると指定の
フォルダに入るので管理が楽。
・クライアントも簡単にサーバになれる(ポート設定はUPnP対応?)。
・多数のファイルをやり取りする時にFTPやWebDAVより管理しやすいと感じた。
・SSHより設定が簡単で、ある程度セキュア(であると信じたい)。
・日本語ファイル名(全角)、記号(半角含む)も今のところ問題なく表示されている。・JAVAだけど意外と軽い。
・表示がシンプル。
・(少なくとも当方の環境では)今のところ安定してる。
★勝手に期待:
・現状、ダウンロードした時点でUbuntu 8.04ではjarファイルがうまく実行できなかった。
・切断された時の再接続は手動?のようなので自動化期待(使い方わかってないかも)
・同じサーバからの複数ファイルの同時ダウンロードにはまだ未対応?
(将来的にはDCさくらとかのダウンローダーのような動作を期待したい)
・メニューの多言語化に期待。
・サーバになった時に接続する相手に発行するコードの長さは自由に設定できるといいかも。
・SSLで暗号化しての転送はまだうまく動かず?、実験段階の模様。
現状はBitTorrentで使われている暗号方式?。
・認証方法等、よりセキュアになるように期待。