Huawei MediaPad M3 Lite 8インチを電池無しで駆動する(危険)(2025年8月)

以下、改造する話がありますが、火災の危険などがあり、あくまでも個人的なメモです。改造は推奨しません。

身内から長年使って電池が死んだHuawei Media Pad M3 Liteを貰った。

何か活用方法はないかと思ったが、OSがAndroid7.0あたりで、LingageOSなど別のOSを入れるにも既に2019年くらいにはブートローダのアンロックコードも配布しなくなり、かといってサードパーティで有料でブートローダアンロックして使ったり、電池を交換してまで使う程の本体のパワーもなく・・・どうしようかと思ったところで、思いついたのが防犯カメラのモニターとしての役割。

VLCでRTSPで配信した防犯カメラの動画を表示しつづけてもいいし、VMSアプリで監視カメラの映像を映してもいいし。幸いVMSアプリの一部がAndroid7.0でも使えたので防犯カメラモニターとして余生を送ってもらうことにした。

問題になるのは、電池。充電が100%表示になっても3分くらいで落ちる死んでる電池をUSBケーブルでAC-USBアダプタに繋いだまま使い続けるのも怖い。

それでいろいろと調べたところ、中国のサイトでスマホやタブレットから内蔵電池を外した後に、内蔵電池があったスペースに12Vや5Vの入力をしてスマホやタブレットを駆動させる基板が売っているのを見つけて、そちらを使おうということで考えたりした。

以下の画像のようなもので、「安卓苹果手机平板导航车机WiFi单双电池改直供电无电池自动开机器」(「Android、Appleの携帯電話やタブレット、ナビゲーション、車のWiFi、シングルおよびダブルバッテリーの端末をバッテリーなしで直接電源供給、自動起動器」)などという名前で売っている。

たくさんの種類が売っていて12Vだけでなく24V供給が可能なものなどもあり、iPadやAndroid端末を車のナビとして付けたい需要に答えてるっぽい。端末の特性に合わせて電源供給後に一定秒数待ってから電源を供給したりと高機能。ただし、商品のコメント欄を見るとちゃんと接続などをせず、またはいい加減な電源をつないだり、仕様を守らず端末を燃やしたり焦がしたりしてる人もいるようです。基板の品質もいろいろの模様。画像で貼った商品を推奨するものではありません。あくまでもこういうのが売ってたよという一例です。

中国でも古いタブレットを自動車に車載したりして使いたいが電池が入ったままだと怖いというので、車や外部ACアダプタから直結で電源を供給したいという需要があるようで、中国だとタオバオの店に送ると改造も請け負ってくれるっぽい。昔から電子城などでもやってくれてた改造をネット経由で請け負っているということか。

中国は電池交換自体は日本よりずっと安くやってくれるので、電池の交換自体も簡単かつメジャーではあるが電池の品質の問題で火災や爆発することもあるため、やはり高温環境になりがちな自動車に車載する場合は内蔵電池を外したいという人もそれなりにいるわけです。

この基板の便利なところは、自動車でよく使われる12Vの入力やUSBポートから取得できる5Vで電源を供給できて、スマホの電源スイッチ端子にハンダ付けすれば電源を供給した段階で連動して車載専用モニターのように自動で起動させることもできるところである。

さて、ここまで書いておいてなんだが、今回はこの基板は使用していない(オイ)。車載で使う時のために別途購入はする予定ではあるけど。

前述の基板を見つけてから、さらに調べると、同じく中国でMedia Pad M3やM5シリーズの内蔵バッテリの保護回路を外して流用してAC-USBアダプタで駆動している人の事例があり、今回は安価に済ませるためにこの方法を使うことにした。

以下、リスクを負っていい加減なことをしてるので決してマネしないでください。押すなよ?とか言うネタではありません。あくまでも個人的な備忘録です。

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0.分解前に分解するタブレットの電池をできるだけ使っておく。

1.タブレットの蓋を開ける。

え?どうやって?と思った方はページを閉じてください。

端末周辺をヒートガンで数十度まで適度に加熱して薄い金属の分解用のヘラを差し込んで徐々に浮かせて蓋を開ける。

2.内蔵バッテリーが接続されている端子などを外してバッテリーを外す。

3.バッテリーから保護回路部分を外す(バッテリーは適切に処理してください)。

4.電池を外した裏蓋あたりのUSBケーブルを通す穴をドリルで開けてケーブルを通す。

5.保護回路と適当なUSBケーブルの電源供給側を極性など適切にはんだ付けする(極性を間違えると壊れたり火災の可能性があります)。当方は余りまくってるMicroUSBケーブルを切断して流用しました。

6.USBケーブルを接続したバッテリーケーブルをタブレット本体に接続して動作テスト。暫く運用して確認。

7.水分などが入らないよう、ケーブルが断線しにくいように穴やケーブルを適切に処理し、適切な接着剤などで適切にタブレットの蓋を閉じる。

という感じです。

バッテリーの保護回路はリチウムイオン電池に接続するため、充電時に4.1V、出力時に3.7Vくらいかかってますが、中国での改造例でも動いてるようだし、5V入力でも1Vくらいの差なので許容できるかなという、かなりいい加減な考え方を元に作っています。最初に紹介した内蔵電池の代わりに入れる回路だと電圧電流の保護機能も入っているようで、本体側への出力が4.3V程度を超えると制限したりするように機能しており、より安全に使用できると思います。たった数百円の回路なのでそちらを利用するか、自前でUSBからの入力電圧を制限するなどちゃんと作った方がいいと思います。