※以下の内容について当方は一切責任負いません。
※ここに書かれている話はあくまでも個人的メモですので、自分で試す場合は自己責任でどうぞ。
自己責任の意味がわからない人は、この記事を読まずにブラウザを閉じてください。
子供が生まれるまでの何やらで忙しくて、結局、1年くらい更新してなかった。
相変わらずタオバオは使っているし、公式転送の4PXも1~2か月おきくらいには使っているが、今回は別の話題。
子供が生まれたので、子供の鼻水や鼻くそを吸うのに電動鼻吸い器があった方がいいかなぁと思ったのだが、これが意外とお高い。
しかも、日本では医療機器扱いで、高いのを買ったところで不要になったとしても個人では転売もできない。
そこで、いろいろと調べてみた結果、どうやらこれまでいろいろと弄ってきたものや、自分の生半可な知識の組み合わせでもできそうだなということで、代用品を作ることにした。
もちろん、こんな自作のものを乳幼児に使うのは個人的にも医学的にも誰も推奨しない。
当方も絶対に推奨しない。単に我が家の場合の事例という話。
さらには使用前には十分にテストや消毒などもしている。
何でこんなに前置きで書くかというと、たかが鼻吸い器であってもノズルの消毒が甘かったり、使用者が汚染されているとそこから乳幼児に細菌感染したり、良くて中耳炎やら場合によってはもっと重篤な、乳幼児が死亡するような感染症を引き起こす可能性があるからです。
良くて、と書いたけども中耳炎だって抗生剤が登場する前は、症状が悪化して他の病気になると死亡することもあるようなものだったようですから。
さて、自分で代用品を作るのに参考にしたのが、Amazonなどで売っている「Baby Smile 電動鼻水吸引器 メルシーポット S-503」という商品。
赤ちゃんの鼻に付ける部分は、日本で買うが、ポンプとチューブ部分はAliexpressで買った。
タオバオ経由で買っても良かったのだが、購入しようと思っているポンプの形状と名前(空气泵,真空泵,etc.)から、禁運品になると面倒なのと、時間的な都合など諸事情でAliexpressを使うことになった。
メルシーポットで参考にしたのは、説明書きにあるように医療用機器で使われているという「-83kPA」という負圧。
アマゾン等で3~5千円くらいで売っている小型電動ポンプを使うタイプは-50kPA前後が多い感じで、吸引力が不満というコメントが多かった。
口で吸う手動型は、吸った人が風邪など感染症をもらう可能性が高く、これも避けたかった。
というわけで、これらの情報を参考にベビー用鼻吸い器を自作というか代用品を作ってみた。
何度も書くけど、一般的には全く使用も自作も推奨していない。
というわけで、購入したのは以下の商品。
12V Oil Manual Pump Honey Extraction Pump Vacuum Pump Switch Water Pump Suction Fluid Vacuum Transfer
https://www.aliexpress.com/item/4001206028018.html?spm=a2g0o.productlist.0.0.24241b85u2r6aH&algo_pvid=0ae927c6-be73-42fa-9279-1a060ba1e3b8&algo_expid=0ae927c6-be73-42fa-9279-1a060ba1e3b8-1&btsid=0bb0623a16185410504824688e6f63&ws_ab_test=searchweb0_0,searchweb201602_,searchweb201603_l
このポンプは最大負圧が-75kPAとなっている(計測機器でテストしたわけではないので、実地テストしてみて、安全そうに吸えてるのでOK)。
自分が買った時は29.5 USドル(送料込み)くらいでした。
3千円ちょいって感じでしょうか。
※2021/04/16補足:その後、新型コロナの流行で国際物流コストが上がってもう少し高くなってます。
ちなみに、商品写真の漢字は「マイクロ真空ポンプ」という意味の中国語が書いてあります。
安全を優先して(?)メルシーポットより少し弱いくらいの吸引力を実現できそうなポンプを探してみた結果、とりあえずこれになった。
実際、使ってみた感じでは、安全に吸えてる感じ(最初に大人で何回もテストしてます)。
このポンプのセット商品は自動車のオイルや蜂蜜等の多少粘性があるものを吸引して2Lのタンクに入れるためとしてボトルや透明チューブなどがセットになって売られている。
正直、この2Lのタンクは全くいらないのだが(ゾウの鼻水を吸うわけでなし)、まあ、今回は時間的その他の制約上、これになった。さらには付属のケーブルも今回は使わない。
ケーブルも鼻吸い器が不要になった時に、まあ自動車のバッテリー等につないで別の用途で使えるだろう・・くらいのもの。
ステンレスのケースに入ってないポンプ本体だけ買って、自分で100均のケースに入れて・・・という構成も考えたのだが、今回は時間的都合などでこれになった。
ポンプはたぶんだけど、ダイヤフラムポンプというタイプのものかなと(テキトー)。
あと、このステンレスのケースはテキトーな感じのものなので、自前で立派なケースや工作機械をお持ちの方は要求仕様に合う適当なポンプを買って入れてもいいと思います。
自分も最初はケースから何からくみ上げる感じでいこうとして、「ポンプはどれにしようかな~、ケースはどれにしようかな~、形状はこうしてああして~」とか考え始めたあたりで、「あ、まずい。手段と目的が入れ替わってきてる」と考え直してやめた。
タンク部分は、鼻水を吸うのに2Lなんてこんなデカいものはいらないので、100均のキャンドゥで売っていたフタがネジ式になって密閉度が高い容器を購入。
260mlの容器(サナタ精工株式会社と書いてあるポリプロピレン製容器)。
ちなみに、ポンプセットの商品は、前述の2L容器の中にケーブルからポンプから入れて、さらに段ボール箱に入って配送されてきました。ポンプ部分のサイズはつまりそのくらいの大きさということ(全長20cmくらい)。
他に購入したのは以下のもの、
ホームセンター等で
★ハーフユニオン
https://www.monotaro.com/s/?c=&q=%83n%81%5B%83t%83%86%83j%83I%83%93&swc=0
を購入。どこのご家庭にでもある電動ドリルで100均で買った容器の蓋に穴を開けて、ハーフユニオンを接続、固定。
・・・してみたのだが、吸い込んだ鼻水等の液体が容器に入った後にポンプ側のチューブに流れ込みにくいように追加で、
★千代田通商 CHIYODA F8-00BU [ファイブバルクヘッドユニオン 8mm]
https://www.yodobashi.com/product/100000001001970155/
を買って、鼻水等が溜まる予定のタンク(容器)の内部の吸引側の部分に短く切った透明チューブをくっつけて、吸引側のチューブがタンク部分の底に近い位置になるように調整しなおしたり、微改良した。
さらにAliexpressで買ったポンプには電源は付いてないので、以前、タオバオで買っておいた
★12V5AくらいのACアダプター(中心がプラス。プラグ形状は2.1/2.5mm)
を電源として装着。
ポンプ自体が12V 1.8Aが必要なので、余裕を持っています。
1回の使用時間はそれほど長くならないので、2Aとかでも大丈夫かもしれないけど。
あとは、吸引力を弱めて使いたい場合は(試してないけど)12V 1AとかのACアダプターを使えば行けるのかな、などとテキトーに考えてます。
電源スイッチもないので、100均でスイッチ付きコンセントを買ってきた。
鼻につけるノズル部分は、
・ベビースマイル S-303/メルシーポットS-503用 透明ロングシリコンノズル ボンジュール プラス
https://www.amazon.co.jp/Seastar-%E3%83%99%E3%83%93%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%ABS-303-%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%88S-503%E7%94%A8-%E9%80%8F%E6%98%8E%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%8E%E3%82%BA%E3%83%AB-%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB/dp/B00HF15EE4?ref_=bl_dp_s_web_2347440051
という商品を購入。
鼻に直接あたる部分なので、安全重視。
このノズルは、前述のメルシーポットの交換用の鼻に直接くっ付く部分のノズルで、ノズル部分はある程度の耐熱素材なので、哺乳瓶などと一緒にレンジでチンして消毒する消毒器で消毒できる。
この商品のチューブが繋がる側(ポンプおよびタンク側)は外径がちょうど8mmで、上で買ったポンプセットについてきた透明チューブと径が同じだったのでそのまんま使えた。
(他の人が買っても同じチューブがついてくるかはわからないが、その場合は自分で径が合うように、違径(異径)ユニオンなどを使って変換する感じでしょうか)
これらを全部、ガッチャンコとつなぐと鼻吸い器の完成。
使い方としては、先端のノズル部分は使用前に殺菌消毒し、ポンプを作動させたらノズルの後端か透明チューブを指で潰して、ある程度まで圧力を高めては鼻に近づける感じ。
使い方としてはYoutubeにあった、
メルシーポット買って正解!
https://www.youtube.com/watch?v=pQj-gEgADiU
・・・あたりの動画が参考になるかも。
この動画では子供の鼻にノズルを挿してるが、抵抗力等が激弱の新生児~乳児の場合は鼻の粘膜を傷つけたり、鼓膜を傷つけたり、さらに万一の細菌汚染が怖いので、基本的には出来る限りは突っ込まない方がいいと思います。
突っ込む場合は死ぬほど消毒してから。
もう、消毒用エタノール→次亜塩素酸→オスバンS(塩化ベンザルコニウム)→電子レンジで使える消毒器での加熱のコンボくらいで。
こんだけやったらO157から鳥インフルエンザまで大抵の細菌とウイルスは死んでくれるだろうくらいで。
近づけるだけでも十分吸える。
もう一度書くが、使用前のノズルやチューブの消毒もお手手の消毒も毎回忘れずに。
実際にミルクを吐き出した等で詰まったと思われる鼻くそと鼻水は簡単に吸えた。
吸う時のコツは、必ずまず子供の下あごを指で下に引いて口を開けさせてから、ノズルかチューブか子供の鼻には触れない部分を指で潰して圧力を高めて吸う感じ。
口を開けさせるのは、鼻がガッツリ詰まってる場合、たぶん口を開けさせないと空気の取入れ先がなくて耳の鼓膜を傷めたりするかもしれないなと思うのと、吸うからにはどこからか吸気されないといけないので吸気口として口を開けさせる感じ。隣の鼻の穴からの逆流も避けられる。
吐き戻して鼻に入り、吐き出させた後も窒息気味に呼吸が苦しそうにしてる時も「ゾゾゾゾー」っと吸って楽にしてあげられた(両鼻でチューブに10cmくらい貯まるくらい結構な量のミルク等)。
最初だけ一瞬嫌がるが、吸うと楽になるということがわかってからは大人しく吸われている。吸われてすっきりした後は爽快ご機嫌モード。
1日断続的にぐずってた理由が4cmくらいの長さにミルクが固まったような長い鼻くそだったり。一瞬、寄生虫かよと思ったくらい。
正直、チューブが長すぎてタンクまでほとんど鼻水も鼻くそも流れていかないので、まだ少し改良が必要かなとは思うが、十分、実用出来ている。
ポンプの音も、ブブブブーって感じで、レオ〇レス伝説みたいな薄い壁のアパートで夜中に使っても問題無さそうな音量。
ポンプがどのくらい持つかわからないが、ぶっ壊れたらまたポンプだけ同等品を探して、ステンレス容器に突っ込んで使おうかと思っている。
ちなみに、ポンプは使い終わったら速攻で電源切った方が長持ちします。
何も吸わせない空の状態ではあまり連続稼働させない方がいいかと思います。
ノズルは洗剤を入れて綿棒を通して掃除してから消毒。
チューブに残った鼻水等はお湯につけた後に、たんぱく質を分解するアルカリ性洗剤(マジックリン)を流し込んで、エタノールを流し込んで、次亜塩素酸につけて・・よく流してから良く乾かしてという感じ。容器もよく洗う。
たぶん、制作にかかった総費用は50ドル(6千円弱)くらいかな・・・と。
不要になったら、ノズルやチューブ等の構成を組み替えて車等のオイル吸出しやら何かに使います。
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ポンプに付属のチューブ(点滴チューブの太い感じのやつ)が堅めで使いにくい時があるので、モノタロウでシリコンチューブを1m、内径6mm、外径8mmのを買ってみた。
別にモノタロウじゃなくてもネットのホームセンターや近所のホームセンターでも売ってると思うが、内径と外径の太さはいろいろあるのでそこだけは注意がいる。
このシリコンチューブ以下のノズルと一緒に念のため注文したが使ってなかった
>【S-502・503】メルシーポット用 部品・消耗品 ノズルコネクター [メール便OK]
を繋いで使ってみた。
シリコンチューブが柔らかいので、ユニオンにうまくハマらないが、取り回しは楽になりそうなので、ユニオン側がうまく刺さるように何かちょっと工夫を検討中。
3Dプリンタがあるので、ユニオンに接続するコネクタ部分を設計・製造してもいいかなとも思うが、何しろ時間がない。ただの筒状でいいので設計自体は1時間以下で作れそうだが気力が・・・。
シリコンチューブだとたぶん、レンチンして消毒器にもかけられるので、衛生面ではいいかな(いや、楽かな)と思う。
あと、どちらのチューブを使うにしろチューブが長すぎなのだが、チューブを短くすると、今度は取り回しが悪くなるので工夫を検討中。
結局、2日に1回くらいは使っているが、鼻くそとミルクの塊がすごい取れる。
吐き出して喉と鼻の間で半端に滞留して苦しそうにしてるミルクも鼻くそと一緒に吸い出せたり。
自作までは・・・っていうおそらく多数派の人も、電動鼻吸い器メルシーポット S-503はお薦めだと思う。
電動鼻吸い器は楽チン。
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2019/06/19追記:
結局、シリコンチューブから元の透明チューブに戻した。
購入したものが柔らかすぎるのと、アタブター制作の時間が取れないため。
あと、蓋につけたユニオンのところに力がかかって隙間ができ、隙間からの空気のリーク量が多くなって吸引力に影響が出たので、手持ちのシリコーンで隙間を埋めようと思ったら・・・固まってたので(また、100均で買ってこないと)、まあ使いまわししないだろってことで、固まるとゴムっぽくなる皮革とかに使えるDIY用の(コニシの)ボンドがあったので、リークしてるところを埋めるように塗ったところ、ユニオン部分からの空気のリークが減り、吸引力がアップした。
あとはチューブの周りもOリングとか入れればいいんだろうけど、まあ、今のところ、このくらいの対策で大丈夫そう。
結局、毎日のように使っている(がっつり消毒はする。特にノズル)。
ムズがって泣く時のパターンで、ヒコヒコ、フガフガ言いながらの時は鼻が詰まってるようだった。
乳児の鼻のサイズからすると、鼻くその大きさが半端ない。
鼻のサイズを比例させて大人で例えると全長5~8cm、太さ5mmくらいの鼻くそがビロビロビローンっと出てくる感じであり、大人でやったらインスタ映え・・・はしないが、SNSには載せたくなるサイズ(決して見たいものではないが)となるであろう。
たいていはミルクの塊。
吸って鼻から飛び出た状態になったところを綺麗なティッシュでビロビロと引き出すこともできたり、なかなかのものである。
つまりが取れると笑顔になり、その後はぐっすり寝てる。
吸うときは、必ず口も(親が)指で押さえて開けさせてから吸うこと、奥に入れない事(鼻の粘膜や軟骨と耳を保護するため)。
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2021/04/16追記:
相変わらず調子よく動いていて、ポンプは共用しチューブホースとノズルの部分は家族各人の専用にして利用している。
アレルギー性鼻炎で鼻の奥に鼻水やアレルゲンがついて鼻をかんでも抜けきれない時にも使うと鼻がものすごくすっきりする(奥に入れないでも吸える。ノズルやチューブホースをつまんで圧力を高めて、ジュル!って感じで吸う)。子供が風邪をひいて鼻をすすったり詰まっていても、このポンプで鼻水を吸引すると治りが早いと感じる(やらない時と比べて)。
ポンプに接続するチューブはモノタロウで売っている「アズワン ビニールチューブホース」が1メートルくらいで切り売りされてて内径、外径もサイズが豊富で硬さも個人的には使いやすい。
アズワン ビニールチューブホース https://www.monotaro.com/g/00250371/
この先端にシリコンノズルを付けてもいいし、大人だとチューブの太さ的には無くてもいいかも(ただし、ノズルがあろうがなかろうがチューブは毎回の使用後の洗浄と消毒は念入りにやる。消毒や洗浄作業が面倒とか苦手な人は毎回、病院で吸ってもらった方が衛生面で安全だし、絶対にそうしてください。)
以前、モノタロウブランドのシリコンホースも買ってみたが、シリコンホースだと柔らかすぎてポンプの吸引圧力に負けて全体がペシャンコに潰れてしまいユニオン接手の間に隙間ができてしまい使いづらかった。
あと、同じものを自分で組み立ててみようとポンプの型番などを確認するために開けてみたが(写真は下の方に)、解体してみると配線がハンダ付けもされてない感じで危なかったので、自分ではんだ付けしなおして絶縁のためにホットボンドも盛っておいた。
ポンプ自体はこんな感じのが入っていた。
写真は購入状態のまんまの分解写真。この後にハンダ付けと絶縁とホットボンドでの固定をしてる。ポンプの型番は消されており全く同じ製品ではないが、吸引力などが近いものはいくつか見つかる。
12V/24V DC5-24V mute 555 air pump negative pressure 80Kpa 17L/min device fish tank aeration pump
ポンプが届いたらサイズが合うエスロンパイプを切って中にポンプを突っ込んで、スイッチとコネクタをつけてチューブやユニオン接手もつけて1台試作してみようと思っている。しばらくは使いそう、というか便利で大人も使っているので。上で紹介した自作鼻吸いポンプは本日も風邪気味で両鼻が詰まって苦しそうだった子供に使ったところ、チューブに25cmほど貯まるくらいに緑か黄色の感染した後っぽい鼻水が大量に出てきた(口は指等を挟んでおいて、必ず開けたままにさせる。たぶん、痰も鼻経由で出てきて吸ってる感じ。マネする人はいないと思うが、くれぐれも消毒は念入りに)。