以前、淘宝集運について書いてから半年くらい経ってますが、その後も月1くらいでまったりと利用しています。
その間に転売する業者向けにいろいろと制限が入ったりしていますので、自分が4pxとチャットで話したりして把握してる分のルールの追加や変更について以下にメモします。
ちなみに、私が現状、4pxや販売店とのチャットでのやり取りに利用しているのは「旺信」というアリババが配信している「微信」(Wechat)のようなアプリです。
このアプリをもう使わなくなったスマホを初期化したものに入れてタオバオ専用にしています。
さて本題。半年前と変わった点を以下に列挙します。
。
1.海外ブランド品の可能性がある商品の扱いが厳しくなった。
偽ブランド対策が厳しくなっています。
偽ブランドの「可能性」があると「处理异常」(異常処理)の扱いになるようになりました。
100%ひっかかるわけではなく、チェックした担当の人の熱心さや税関で何か取り締まり強化をしてる期間に厳しくなる感じです。
同じようにチェックされそうな商品でもスルーでそのまま転送して来ることもあります。
これは自分の個人的に受けた感覚ですが、
天猫(タオバオの少し信頼度アップ版)のお店からの発送や旗艦店からの発送についてはチェックはそれほどうるさくないですが、通常のタオバオの店舗からだとチェックが厳しい気がします。
他に衣料品などファッション系もチェックが厳しい気がします。
言うまでもなく偽ブランドなどの違反品が多いのでしょう。
ブランド名が入っていても中国国産ブランドについてはスルーな感じです。
さて、ここでちょっと困るのが、その商品が本当に「违禁品」(禁止物品)の場合でも、4pxの内部規定違反などでも同じように「处理异常」の表示が出ることです。
つまり「处理异常」の表示になった商品は4pxに中国語で直接聞いてみないと原因がわからないということになります。
徐々に改善される可能性はありますが、ちょっと面倒ですね。
中国語が読み書きできないとなかなか大変かと思います。
さらに、片っ端から荷物を全部開封して見ているわけではないようで、今のところは発送商品の商品名、発送元等を見て判断してる雰囲気も感じます。
上にも書いたように天猫発送はチェックが緩く、通常のタオバオ店舗からの発送だとひっかかる確率が上がっている気がします。
この「異常処理」状態になってから4pxに問い合わせると、開封した荷物から取り出した商品写真をアップロードしてくることがあります(淘宝→我的淘宝→「集运」のアイコンクリック)。
この時に海外ブランド品(ロゴが入ってる等)の可能性があるものについては、そのブランドから商品の販売許可をもらっている正規の取り扱い店舗であるかどうかの証明書を要求されることがありますので、4PX側からこれらの証明書を要求されてしまった場合には自分で販売店側に連絡して証明書類を出してもらわなければなくなります。
これは結構面倒くさいことになります。天猫の場合は、正規取り扱い店である可能性が高いですが、タオバオの方の小規模店舗だと微妙だからです。
たいていは返品処理してしまった方が早いと思います。
この時に困るのは、タオバオのお店のサイトに載っていた「実物を撮影した」と主張している商品写真ではロゴが入っていなかったのに、4pxからアップロードされた写真にはロゴが入ってる場合です。
これはいくら気を付けていても自分でリアル店舗の店先で実物の商品を手に取って買ってるわけではないので 気を付けようがありません。
ここで4pxでの転送をあきらめる場合は、商品の販売店側に連絡して返品処理するか、中国に住んでいる友人知人等や別の転送業者に転送して送ってもらうことになります。
返品、転送先の住所は自分で入力できますから、転送、返送先は選べます。
でも面倒くさいことには変わりありません。
ちなみに、「異常」とされた問題が解決してもタオバオのシステム上では「处理异常」の表示が消えないことがあります。私も1つだけそういう表示が残っています。
これについては4pxに聞いてみましたが、「タオバオのシステム上の問題なので放置しておいて大丈夫」とのことでした。
「订单关闭」(注文処理終了)の表示が出ていれば問題ないようです。
実際に私の荷物が異常扱いで4PXの検査にひっかかった時の表示についても、今日も淡々と経過した日数の表示が増えつづけていますが、特に倉庫利用料などの追加料金を取られたりはしていません。
ちなみに、タオバオ集運のサービスが始まった当初はこの「異常処理」の時の手続きは無料だったのですが、今は異常処理1件につき5元取られるようになったようです。
今年の初頭くらいの時点でチャットでメッセージが送られてきて知りました。
この他に異常処理が滞ってしまって商品無料保管期間の20日間を超えてしまうと、通常の延滞と同じ扱いで倉庫利用料も課金されますので注意してください。
4pxには問い合わせがいつも殺到していて、返答や処理に1-3日以上かかることもあるので、急かしつつ早め早めに異常等の問題処理を終わらせるようにした方がいいでしょう。
特に春節前など注文が混んでる時期だと4pxはいっぱいいっぱいになってる感じで、返答がなかなか来ませんでした。
一応書きますが、もし販売店側に頼んで荷物の梱包時の表の伝票に載っている商品名を偽って書いて送ってもらっても、(当然、中国の法律にも違反していますし)税関でも金属探知機、X線のチェックはありますから、最悪で没収、廃棄などの対応にならないように基本的に輸出禁止の商品やその疑いがあるものはできるだけ避けた方が無難です。
手間が増えるだけになります。
私の場合、商品そのものはかなり気を付けているので購入商品そのものでひっかかることは無いのですが、お店側が当方に何も言わずに黙って荷物に同梱してくれる「おまけの商品」(贈品)で何度か引っかかっています(食品や樹脂やガラスの瓶類や瓶類に入ったもの等の輸送禁止になっている品が同梱されていたりで)。
なので、4PXによる検査でひっかかってしまった場合にはチャットを使って4PXのカスタマーサポートの人に「貴方か倉庫の担当者にあげるよ。いらなければそのまま捨てるように担当に伝えてください」とメッセージを送り、日本に送る荷物から取り除いてもらっています。
商品の販売店側にも事前に余計なものを同梱しないようには伝えるのですが、「サービス品だし、無料だから」と入れてきちゃうことが多々あります。
2.個数制限が厳しくなった。
大量に発注する業者対策なのか、1つの荷物として送ってくれる発送商品の種類は10種類まで、1種類につき商品により数点程度までとなったようです。
少し前に別々の商品を別々の店舗から購入して、十数点をまとめて送ってもらおうとしたら、そのまま数日経ってもいつまでも発送されないので、チャット(旺信を使用)で4pxに問い合わせしたところ、聞いてから初めて上記の個数制限が出来た旨を伝えられました。
集運の転送処理で上記10数点の荷物を、2つの荷物に分ければOKということで、一旦、タオバオ上から4PXに払った送料を「退款」(返金)する手続きをし、その後に改めて自分の集運の転送手続きのページで、十数点の荷物を10点以下ずつに収まるように分けて2つの荷物になるようにしてから発送してもらいました(2個口になるので、その分、送料は増えました)。
この事例では結局、商品そのものが輸出規制品等だったわけではなかったのですが、4pxの方も処理がいっぱいいっぱいだったようで、こちらから問い合わせるまではタオバオ上には何も表示も出ず、お陰で倉庫保管無料期間を1日超えて、追加料金を取られてしまいました。
苦情は言いましたが、追加の金額が小さいので時間と労力がもったいなくてそれ以上は何もしてません(金額が大きければ別ですが)。
これ以降は4PXを使って転送の手続きと支払いをした後に発送処理が遅いなと思ったら「今回購入した商品はもう発送はされましたか?今どんな状況ですか?」(这次我买的商品是否已发货?现在处于什么状态?)という感じで、毎回、能動的に問い合わせるようになりました。
この「種類」についても微妙な表現で、商品の内容、種類によって「こういう商品は何個まで」というのがあるようです。
ですから、買う前に4PXに聞くか、同じ種類の商品も1回あたりの転送荷物に入れる数を2-3個くらいまでにしておくといいかもしれません(基準が時々変わるようなので各自4pxに聞いてみてください)。
聞いたからと言って、実際に届くとダメと言われることもあるようです。この辺が中国です。
私の場合、タオバオ上の「件」数が10個を超えないようにしています。
3.発送日が固定になった。
最初の頃は随時、発送していましたが、いつの間にか火曜日、木曜日、土曜日のみ発送するようになったようです。
他人のも含めて複数の荷物がまとまったら発送しているのでしょう。
当日16時までに4pxの転送送料の支払いが終わっていれば、翌日に発送するとのことです。発送日が休日祝日だった場合は発送日が変わるとのこと。
ですから、月曜、水曜、金曜の16時までに4pxの転送手続きと支払が終われば翌日発送されるということになります。
しかし、おそらく実際は混んでる期間などはこの通りには行かないだろうなと予測はつきます。この辺、中国なのでキッチリを期待しない方がいいです。
2017/07/01追記:
上の説明を受けた後に、転送をお願いした時には金曜日だったのですが、システムからは発送されたとメッセージが来ました。まあ、中国なのでこの辺はだいたいで。キッチリ考えるとノイローゼになります。
2017/08/18追記:
箸やスプーンなど「口に付けるもの」は2017年6月時点あたりで禁運品に入ってるようです。「口に付けるもの」の基準はよくわかりませんが、笛は届きましたので、その点を4PXに指摘したら「テヘペロっ」って感じの謎の回答が来ました。
そりゃ、お上が決めてることなのでそういう反応になります。
食い下がってみたけどダメでした。
箸は4PXのチェックをすり抜けて通った形跡がありますが、税関で没収されたのか入ってませんでした。本当にいつものように基準が不透明ですが、この手の禁輸に関してはたいていは「国家定的」、「没办法」であり、頻繁に変わるものなので、深く考えないのが中国で長生きするコツです。