#まず最初に毎年3月前後の全国人民代表大会の前後や特別な政治イベントがある時はネット規制がかなり強化され、つながらないサイトも普段の数割増し(繋がらなさすぎ)+あり得ないくらい速度も著しく低下することがあるため購入は薦めません。
例えば4MbpsのADSL契約でも海外への接続速度が下り数百kbps以下、上り5kbps(!!!アナログモデム以下)〜200kbps以下など。無駄なお金だけ取られることになりかねません。
#普通に日本でb-mobileなどのデータ通信SIMを買った方がいいと思います。
#あくまでも中国在住者が中国のサービスを使うのに便利な程度のSIMです。
7日間/30日間、日本のソフトバンクの3G回線での国際ローミングで15GB使える中国聯通の樱花卡(さくらカード)という日本ローミング用SIMカードがある。
どんなものなのか、参考までにざっと書いてみる。
(2013年2月20日時点の情報)
7日間、30日間のそれぞれの期間有効のSIMカードが定価で199元と299元。
1元15円で計算すると 2985円と4485円ほどになる。
定価ならb-mobileの SIMカードを買うのとあまり変わらないが、実際は値引きされていて、158元(7日間用)、188元(30日間用)ほどで売っていた。
メリット:
・速度制限が緩い。
中国を経由しての通信となるようで、そのことによる遅さはあるが、東京だと上り3Mbps、下り5Mbps程度は出る。
・期間内に15GBまで使える。
・VoIPが通る。
SIPだけでなく、Skypeなども使えた。
今のところ、中国で規制されてないサービスならだいたい使えると思われる。
日本で買える短期有効のSIMカードは音声通信が規制されていることが多いので、これは非常にメリットがある。
・特に開通手続きがいらない。
音声も使える端末に指して日本でソフトバンクの電波を受信すれば使えるようになる。
データ通信専用SIMであるが、音声が使えるスマホに挿してもアンテナピクトやセルスタンバイの問題がでない。普通にアンテナ表示も出る。
・中国からのSMSは無料で受信できる(中国に住んでる人以外にはあまりメリット無いかも)。
デメリット:
・使用者にスキルが要求される。
中国からのローミングなので中国聯通のIPアドレスが割り当てられ、通信も金盾の中であり、壁越えのノウハウが無いといろいろな点で制限があり使いこなせない。
グーグルマップなど使えるものもあるので、使い方によりけり。
日本にいるまま中国気分!orz
・通信が(おそらく)中国経由と思われるのでその分重い。
同じ理由に関係すると思うが、地方だと多少通信速度が落ちやすい。
東北で下り2Mbps 上り数百〜1Mbpsちょい。ソフトバンクのネットワーク自体が初めてなので、実際にどのくらい速度が出るものなのかは予備知識がゼロ。
次回も手に入ればもっといろいろとテストしてみるつもり。
・怪しい。
あまり宣伝してないようで、検索しても情報が少ない。販売場所もネットで売ってるものしか知らない。
その他気づいたこと:
・当方の場合、実際に使用した際には北京聯通のIPアドレスが付与された。
当然、壁の中(金盾エリア)。
・今回は移動が少なくてホテルにもネットがあったので、意外と外で使う機会がなく、数GB単位では使えなかったため、大量に使った場合に速度低下があるのかは試してない。
・データ通信使用量の確認も聯通のサイトで行なえて、ローミング中も10MBごとくらいに使用量について気をつけるようにSMSが届く。
・LTEでもローミングできるのかどうかは、LTE対応端末を所持してないので試せなかった。
・今回の使用形態はSIMフリーのHUAWEI E353での使用がメイン。たまにSIMフリーのスマホに挿して使っていた。
・050番号の音声通話でも何度も使ってみたが、通信状態によりけり。完全に普通の携帯として通話に使うには厳しいかも。
Skypeは1回、短時間試した程度。
・速度計測はRBB TODAY SPEED TEST で計測した。
・最初だけ、データ通信専用端末に挿してもつながらない場合は、音声+データ通信ができる端末に挿して通信する必要がある(つながるまでの間だけ)。あとはデータ通信専用端末(ポケットWiFiなど)でも使える。
・見た目はパッケージ以外は特に何も変わったことがない中国聯通のSIMカード。
ピンクのパッケージの内側に説明書が入っており、中国語と日本語の説明が書いてあるが、APの設定も不要で挿せば使えるので問題なく使えた。