Droid3を中国電信(cdma2000 EVDO rev.A)で使う設定。

実際の設定はグダグダの前置きの後。

Droid3はUMTS/CDMA2000/GSMという3種類の通信方式をサポートしてる端末だけど、まず、買ってから一度も試してないので何となく思い立ってMotorola  Droid3にCDMA2000のサービスをしている中国電信のSIMを買って挿してみた。

まず、root化だけして何も設定せずに中国電信のSIMを挿して起動してからGlobalモードにしても電波はつかまない。

なので・・・

Settings→Wireless&networks→Mobile networks→Network Mode
→CDMA。

同System select→Automatic B

と設定してみたが、電波はつかむがまだデータ通信はできない。さらにアンテナマークにはローミングを示すRマークが入る。
日本にてauの電波を掴んだときと同じ(同じ設定でSIM無しでも掴む)だったような気がする。

ちなみに、この時点でも中国電信のサービスセンターの10000番にはつながった。
ただし、通常の発着信はできない。

この時に電信のSIMが入ったDroid3に電話をしてみると、相手には電源が切れているとアナウンスされる。

中国電信は速度はそこそこだが、タオバオなどで売ってるデータ通信付きSIMカードがやたら安い。
例えば浙江電信(浙江省中国電信)の当月のみ使用可能なSIMカードが通話もデータ通信もできて、送料込み40元ちょいで、月初にカードをアクティベートすれば800MB使える上に、上海市内の道端の電話ボックスの上についてるWiFiホットスポットも600分も使える(もちろん、データ通信も)。
最高速度は遅いけど、どうせ中国からはUstreamとかの大容量通信が必要なサービスも使えないし、聯通も最高速度は対したことはないからこれで十分な感じがしてる。
ただ、アクティベートは中国語か英語は必要なので、買ったときに発送前に开卡(アクティベートしてもらうといいだろう。)

データ通信も通話もしたいので、以下調べて設定した。

以下、自分用メモ。

Motorola Droid3を中国電信で使う設定。
基本的には中国のサイトで見た手順通り。
必要なもの。
・Root化済みDroid3
・MotoHelper(Motorola 5.5.0 Driver with MotoHelper)
・hw-vsp3-single_3-1-2(HW Virtual Port – HW VSP3)
・QPST_2.7_366(Qualcomm Product Support Tools )
・Windows7などOSとPC
当方はWindows7の中国語の家庭普通版(Home Basic)を使用。
データ通信を行う場合に書き換えが必要なファイル。
pppd-ril.options
ここまででつながるけど、なんとなく接続が安定するの気がするが以下の書き換え。
apns-conf.xml
・MotoHelperのダウンロード先。
Motorola 5.5.0 Driver with MotoHelper
http://www.motorola.com/Support/US-EN/Support-Homepage/Software_and_Drivers/USB-and-PC-Charging-Drivers
・hw-vsp3-single_3-1-2のダウンロード先。
HW VSP Singleport – Only for one virtual port
http://www.hw-group.com/products/hw_vsp/index_en.html
・QPST_2.7_366のダウンロード先
「QPST_2.7_366」でグーグル検索して適当に。
1、
Droid3はまだつながないで置く。
ちなみに、PCとDroid3をつなぐケーブルは購入時の純正ケーブルがおすすめ。
用意した
MotoHelper
hw-vsp3-single_3-1-2
QPST_2.7_366(Qualcomm Product Support Tools )
をそれぞれインストール。
hw-vsp3-single_3-1-2のインストール時の選択画面ではStandAloneでインストール、
さらにfirewallの通過を許可するか?みたいな英語のメッセージが出るので許可する。
2、
Droid3とPCをUSBケーブルで接続。
この時、自動でドライバのインストールとMotoHelperが起動するが、
MotoHelperは起動したままにしておかないと、この後の、
hw-vsp3-single_3-1-2のシリアルポートがうまく接続できずにエラーになる。
3、
hw-vsp3-single_3-1-2を起動する。
「Virtual Serial Port」タブをクリック
ウインドウ右下の「Login」ボタンを押す。
「Admin access authorization」というウインドウが出るのでOKボタンを押す。
「Settings」タブをクリック
「Log Enabled」と「Connect to Device even if Virtual COM is closed」だけに
チェックを入れて残りはチェックを外す。
「Virtual Serial Port」タブをクリック
「IP Address」アドレスに192.168.16.2
「Port」に11008
を入れる(たぶん、開いてる任意のものだが動作がわかってないので中国のサイトの解説のまま)。
Generalの項目の「Port Name」でCOM9~COM14など使ってない適当なポートを選ぶ。
「Create COM」ボタンを押す。
※ここで先のMotoHelperが起動しておき、かつDroid3とPCがケーブルでつながってないと
hw-vsp3-single_3-1-2の「Virtual Serial Port」タブの「LAN」のStatusが
「Connecting..」の後、「error」になる。
無事接続されると、「Virtual Serial Port」タブの「LAN」のStatusが「Connected」になる。
※手順や設定が合ってるのにhw-vsp3-single_3-1-2の「Create COM」を押してもerrorになる場合や
※COMポートの設定にし失敗する場合、PC自体を再起動して手順2から始めるか、
hw-vsp3-single_3-1-2を一旦削除して、PCのWindowsが入ってるドライブの「Program Files」の
下にある「HW group」フォルダごと消して、PCを再起動してから再度hw-vsp3-single_3-1-2を
インストールするとうまくいく(いった)。
4、
上記から作業を続けてそのままWindowsの起動メニューから「QPST Configuration」を起動する。
「Ports」タブをクリック
「Add New Port」ボタンをクリック
「Add New Port」のウインドウが出るので、3で作った仮想ポートの番号を選択する(COM9で作ったならCOM9)
「OK」ボタンを押す
「QPST Configuration」のメニューから「Start Clients」をクリックし、
「QPST Service Programming」を選択してクリックして起動。
「QPST Service Programming」が起動したら、
「1x/HDR Security」タブをクリック
R-UIMの空欄をクリックして「R-UIM only」を選択
次に「M.IP」タブをクリック
Mobile IPの空欄をクリックして「Simple IP only」を選択
ここで設定を確認し、間違ってないかを確認して自分の神様その他に祈る。
「Write to Phone」ボタンを押してDroid3に書き込み。
※ここまでそれなりにテンポよくやらないと、タイムアウトで接続が切れてしまうことがあるようだった。
5、
Droid3の
/system/etc/ppp/peers/pppd-ril.options
の書き換え。
オリジナルのファイルは必ずバックアップしておくこと。
pppd-ril.optionsを書き換えなくても再起動すれば電話だけは使える。
以下、書き換え後のpppd-ril.optionsファイルの内容。
nodetach
debug
noauth
defaultroute
usepeerdns
connect-delay 1000
# Don’t remove the user/password lines.  They are required to make PPPD authenticate itself with
# the BP when doing Simple IP (SIP).  The BP will replace the user/password strings with the correct
# values when authenticating to the network-side PPP peer.
user ctnet@mycdma.cn
password vnet.mobi 
crtscts
lcp-echo-failure 0
lcp-echo-interval 0
ipcp-max-configure 30
ipcp-max-failure 30
ipcp-max-terminate 10
novj
linkname ril
6、
Droid3を再起動すると、Droid3のMobile network settingsのNetwork Modeの設定が、
GlobalでもCDMAでも中国電信のCDMA1x(1xの表示)かEVDO(3G)でつながるようになる。
電信のサービスエリア内で
通話機能立ち上げ→「*#*#4636#*#*」→「Phone Infomation」で、CDMA2000 EVDOなどで通信してるのが確認できる。

ここまででも良いが、なんとなく我が家では接続が安定しないので、以下も行った。
以下、7~8は各自お好みで。
7、
/system/etc/apns-conf.xml
へ追記。
追記後の主要部分(<>はこの文章の投稿時に全角文字に変えてあるので、コピペする場合は要修正)。
    <apn carrier=”b-mobile u300″
        mcc=”440″
        mnc=”10″
        apn=”dm.jplat.net”
        user=”bmobile@u300″
        server=”*”
        password=”bmobile”
        auth=”chap”
    />
     <apn carrier=”ChinaTelecom-CTWAP”
         mcc=”460″
         mnc=”03″
         apn=”ctwap”
         user=”ctwap@mycdma.cn”
         password=”vnet.mobi”
         proxy=”10.0.0.200″
         port=”80″
         mmsproxy=”10.0.0.200″
         mmsport=”80″
         mmsc=”http://mmsc.vnet.mobi”
         authtype=”3″
         type=”default,mms”
    />
    <apn carrier=”ChinaTelecom-CTNET”
         mcc=”460″
         mnc=”03″
         apn=”ctnet”
         user=”ctnet@mycdma.cn”
         password=”vnet.mobi”
         authtype=”3″
         type=”default,dun”
    />
    <apn carrier=”ChinaTelecom-CTWAP”
         mcc=”460″
         mnc=”12″
         apn=”ctwap”
         user=”ctwap@mycdma.cn”
         password=”vnet.mobi”
         proxy=”10.0.0.200″
         port=”80″
         mmsproxy=”10.0.0.200″
         mmsport=”80″
         mmsc=”http://mmsc.vnet.mobi”
         authtype=”3″
         type=”default,mms”
    />
    <apn carrier=”ChinaTelecom-CTNET”
         mcc=”460″
         mnc=”12″
         apn=”ctnet”
         user=”ctnet@mycdma.cn”
         password=”vnet.mobi”
         authtype=”3″
         type=”default,dun”
    />
    <apn carrier=”ChinaTelecom-CTWAP”
         mcc=”460″
         mnc=”13″
         apn=”ctwap”
         user=”ctwap@mycdma.cn”
         password=”vnet.mobi”
         proxy=”10.0.0.200″
         port=”80″
         mmsproxy=”10.0.0.200″
         mmsport=”80″
         mmsc=”http://mmsc.vnet.mobi”
         authtype=”3″
         type=”default,mms”
    />
    <apn carrier=”ChinaTelecom-CTNET”
         mcc=”460″
         mnc=”13″
         apn=”ctnet”
         user=”ctnet@mycdma.cn”
         password=”vnet.mobi”
         authtype=”3″
         type=”default,dun”
    />
</apns>
※日本のb-mobile U300用の書き換え内容も入っている。
8、国際電話番号の付加をしなように設定。
Droid3のメニューからSettings→Call Settings→Assisted dialing→
→Assisted dialing statusのチェックを外し、
Reference countryの項目を自分がいる国に設定する。
うちは中国なのでChinaに設定。
これで電話をかける時に自動で国際電話番号が付加されなくなる。
以上は、下記PDFを参考に翻訳、追記して書いている。
https://docs.google.com/open?id=0Bxso9QVz2VejbWJ4X2lZTE9kYmM

2012/4/22追記:
この設定をした後でも、中国聯通のSIMなど他のSIMを挿せば、そちらもそのまま使える。
※この設定をしていても、しなくても、聯通などを使う場合のAPの設定は必要なので、それは別途設定しておく。聯通3GならAPNは3gnet)。