MTK

「MTKシステム」とは以下のようなものらしい。

—引用開始

第2部:国/地域によって異なる「リファレンス設計」の意義
MTK社が携帯電話市場を事実上独占
Global Report4 Web限定記事5
[2007年12月号]
http://www.ednjapan.com/issue/2007/12/u3eqp3000001m552.html

リファレンス設計という概念は、それが初めて登場したころには一部の半導体企業しか持っていなかった。それがいまでは、半導体企業が中国で事業を展開しようとすれば、標準的なサポートの一部としてリファレンス設計を提供しなければならない。中国の企業(特に家庭用電化製品)はリファレンス設計に依存している。(略)

中国で携帯電話機の設計を行う台湾MTK(MediaTek)社は過去数年、地元ベンダーのリファレンス設計に対する考え方に大きな影響を与えてきた。(略)

米Gartner社の主席アナリストであるOliver Xu氏の言葉を借りれば、MTK社のビジネスモデルは「1つ買えばもう1つは無料」である。つまり、ハードウエアであるチップとソフトウエアをセットにして販売している。このソフトウエアは無料なので、顧客が支払うのはチップ代だけで済む。さらに、携帯電話機を開発する場合、MTK社のリファレンス設計を活用することにより、開発チームが設計するのはユーザーインターフェースと外装のみで済む。

MTK社が行った手法は、携帯電話機の設計においてその技術レベルの閾(しきい)値を大幅に引き下げてしまった。それは、投資や製造、販売ルートの問題を十分に解決できるとすれば、中国の携帯電話機市場に容易に参入できることを意味する。巨大な中国の携帯電話機市場は、新興の携帯電話機会社を育成する場所となっている。中国では70を超える会社が携帯電話機の製造許可を取得している。それ以外にも無許可の企業が多数あり、「もぐり」で活動を行っている。

2006年の中国の携帯電話機市場におけるMTK社の市場シェアについて、Xu氏は40%と推定する。しかし、業界関係者の多くは「MTK社の市場シェアはもっと高く、事実上独占状態にある」と見ている。
—-引用終わり。
(全文は引用元を参照のこと)

引用文ではXu氏の推測によると大陸でのMTK社のシェアは40%となっているが、以下のたまたま見たブログにも40%の数値があるので、もしかしてどこかに調査結果があるのかもしれない。
http://blog.sina.com.cn/s/blog_4fb7103f0100970h.html

このブログによるとMTK社の他に対抗企業としてADI社というのもあるようだ。
この辺の事情は全然知らなかった。